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★読売新聞掲載記事

■「読売新聞」 (掲載日2004年01月13日)

「決勝で会おう」果たした約束
中学時代のチームメート



 国見と筑陽学園の二年生レギュラー、城後寿選手(17)と久光直樹選手(17)は、中学時代のチームメート。開会式で
交わした「決勝で会おう」との約束を果たした二人は試合後、互いのプレーをたたえ、「来年も国立で戦いたい」と、
早くも一年後の再会を見据えていた。
 二人が所属していたのは、佐賀県鳥栖市のサッカークラブ「ヴァレンティアFC」。主力選手として、九州大会二
位の原動力となった。
 中学の陸上部にも所属し、やり投げで全国四位の実績もある城後選手は、身体能力の高さを買われて国見に、久光
選手は選手権に縁がなかった筑陽学園に進学した。
 ともに二年生でレギュラーに定着したが、久光選手には、有名校で活躍する城後選手がまぶしかった。昨年十二月、
大分市などで開かれた「ビッグアイカップ」で対戦。久光選手が得点を挙げ、2-1で筑陽学園が勝った。「次は負
けない」。城後選手にも対抗意識が芽生えた。
 国立競技場で開かれた開会式で、二人は「決勝で会おう」「勝ち上がってこいよ」と約束。この日の試合前も、
「頑張ろう」と握手を交わした。
 フィールドでは、お互いに激しくボールを奪い合う場面もあったが、試合は国見が圧倒。久光選手は後半途中で
ベンチに下がった。
 試合後、久光選手は「スピードでも技術でも城後が上だった。来年は国見を倒したい」とサバサバした表情。
 久光選手は「これで満足せずに練習に励み、来年もこのピッチに立ちたい。そこで、あいつとまた戦えたらいいです
ね」と笑った。



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